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第11回 みらいつくり哲学学校 『世界哲学史』「3巻2章・6巻10章」開催報告

 

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23/7/18

 

2023年7月18日(火) 10:30~12:00、2023年度第11回となる「みらいつくり哲学学校オンライン」を開催しました。

奇数回は、ちくま新書『世界哲学史』を「折りたたみ」で読んでいきます。

第11回は、『世界哲学史』の3巻2章と6巻10章についてです。

 

テーマは、「3巻2章 東方神学の系譜」、「6巻10章 江戸時代の「情」の思想」でした。

 

3巻2章 東方神学の系譜では、1. ビザンツ帝国における哲学と神学の位置づけ、2. グレゴリオス・パラマスにおける身体へのまなざし、3. ビザンツ正教のその後と『フィロカリア』、という章立てでした。東方神学の人と神のあり方などついて書かれていました。

 

6巻10章 江戸時代の「情」の思想では、1. 「情」の解放?、2. 儒学の「情」論、3. 「物のあはれを知る」説と「粋」「通」、4. 「人情」理解論と「振気」論、という章立てでした。「情」や「粋」、「通」といったことがらについてまとめられていました。

 

ディスカッションの時間は、はじめは3巻の内容に関連してキリスト教の神化などについての話題から始まりました。その後は情と「コンパッション」の関連性についての話になり、本文中にあった情の3つの分類から障害理解を分類するなら?という話に広がっていきました。

 

今回は古代も現代も「人のあり方」が書かれていたように思います。このように、折り畳みで読んでいると図らずも関連した内容の時があって面白いです。

 

次回、第12回(偶数回)は、8月1日(火)10:30~12:00、ドゥルーズ『差異と反復』より「第2章 それ自身へ向かう反復」の第16節~第24節までを扱います。

第13回(奇数回)は、8月15日(火)10:30~12:00、ちくま新書『世界哲学史』より「3巻3章と6巻9章」部分を扱います。

 

参加希望や、この活動に興味のある方は、下記案内ページより詳細をご確認ください。

皆さまのご参加をお待ちしております。

 

執筆:吉成亜実(みらいつくり研究所 リサーチフェロー兼ライター)

 

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