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22/12/20
2022年12月20日(火) 10:30~12:00、2022年度第21回となる「みらいつくり哲学学校オンライン」を開催しました。
奇数回は、ちくま新書『世界哲学史』を第1,8巻から「折りたたみ」で読んでいきます。
第21回は、『世界哲学史』の2巻2章と7巻10章についてです。
テーマは、「2巻2章 ローマに入った哲学」、「7巻10章 「文明」と近代日本」でした。
2巻2章 ローマに入った哲学では、1. トガを着た哲学、2. ローマ哲学事始、3. ラテン語による哲学、4. 生の技法としての哲学、という章立てでした。ローマ哲学の成り立ちなどが丁寧に書かれていました。
7巻10章 「文明」と近代日本では、1. 「文明開化」のゆくえ、2. 西洋中心主義をこえるもの、3. 一九世紀の多面性、という章立てでした。日本の文明開化についてと、それを人々はどの様に受け入れていたのかがまとめられていました。
ディスカッションの時間は、文明を取り入れるという点では、ワールドカップなど様々な国が集まり開催する催しの際にも似たような状況なのではないかという話から始まりました。また、2巻の内容の最後に自殺と自由について語られていたことから、看取りや死後の世界について語り合う時間が多くありました。
皆さんは自分の死期が近い時、痛みや苦しみがあったとして、それを取り除きたいと思いますか? 哲学学校では時々こうした暗い話も出てきますが、こういったことを考えるのも大切なことだと思います。
次回、第22回(偶数回)は、12月27日(火)10:30~12:00、エマニュエル・レヴィナス『全体性と無限』より「第Ⅲ部 顔と外部性 Bの4~8節」を扱います。
第23回(奇数回)は、2023年度1月10日(火)10:30~12:00、ちくま新書『世界哲学史』より「2巻 3章と7巻9章」を扱います。
参加希望や、この活動に興味のある方は、下記案内ページより詳細をご確認ください。
皆さまのご参加をお待ちしております。
執筆:吉成亜実(みらいつくり研究所 リサーチフェロー兼ライター)
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