2025.7.30
前回「福祉のまち推進センター」に行ってお話を伺った記事を書きました.
→「福祉のまち推進センター」でお話を聞いてきました
本日,手稲鉄北まちづくりセンターでお話を伺ってきました.
「まちづくりセンターって,もともとは公民館だったんですか?」
私は,トンチンカンな質問をしてしまったようです.
「昔,手稲公民館がありました.手稲公民館は,今,手稲コミュニティセンターになっているんですよ」
「まちづくりセンターは,昔でいう,連絡所なんですよ」
なんて優しく教えてくださるのでしょう.
札幌市の組織の系統から教えてもらいました.
(〜手稲区は割愛します.)
まず,手稲区役所には,3つの「部」があります.
・市民部
・土木部
・保健福祉部
(私ならこの三つを並列にしません.でも何らかの合理性があるのでしょう.)
そしてその3つの部の下に,「課」があります.
・市民部
・総務企画課
・地域振興課
・戸籍住民課
・出張所
・まちづくりセンター
・土木部
・維持管理課
・保健福祉部
・保健福祉課
・健康・子ども課
・保護一課
・保護二課(手稲区の場合は二課まで)
・保健年金課
(・支援調整課;手稲区にはなし)
この「課」の一つが,まちづくりセンターです.
(参考:https://www.city.sapporo.jp/shimin/shinko/kusei-suishin/soshiki/index.html)
「まちづくりセンター5つの役割」という資料を見せてくださって説明してくださいました.
お話を聞いていくと,
まちづくりセンターは,福祉のまち推進センターとつながりながら,町会会とも情報共有をしておられるとのことでした.
具体的な事例をもって,地域であった困りごとをどのように各所で共有し,「困りごとの解決」に取り組まれているのかについて教えていただきました.
まちづくりセンターが事務局を担っている,「まちづくり協議会」は,様々な主体が参加しているネットワークであることも教えていただきました.
これはすごい仕組みです.本当にすごい.
お仕事として取り組まれている方とボランティアで取り組まれている方が協力しながら,地域住民が地域の困りごとを解決していくような取組がされている.
「福祉のまち推進センター」でお話を聞いた時にも考えたことでしたが,
もう地域づくりのための仕組みは十分に整えられているような気がしてきます.
私たちが新しい取組を始める必要はないのでしょうか.
よく「行政の縦割り」なんて聞くけれど,地域の暮らしの次元では,役割を越えて重ねて,連携する仕組みがあるような気がしてきます.
ただ,一つ気になったことがありました.
地域にある困りごとが解決される仕組みはありますが,それらの困りごとの解決プロセスが,地域住民の「学習」には結びついていなさそうだということです.
(*「学習」の定義が必要になるのですが,今回はご容赦ください.)
一人の困りごとに寄り添って解決をする仕組みはすでにあるような気がします.
でも,一人の困りごとを起点にして地域の課題を明らかにしていくというような「学習」は展開していないようでした.その「学習」はアーカイブ化され,大袈裟かもしれませんが「歴史」と接続される必要があります.
例えば,高齢になってゴミ捨てに困っておられる方がいる.
この方の困りごとを聞いて,相談をするネットワークはすでにある.
代わりにゴミ捨てができるような仕組みもある.
でも,この方の困りごとを分かち合って,この苦労を資源として,地域課題を明らかにしていくようなプロセスは起こっていないのかもしれないと思いました.
(もちろん,この「学習」についても,ただ私が見えていないだけで,もしかしたら,もうすでにそんな「学習」が起きているのかもしれません.「公民館→まちづくりセンター」と思っていた私ですから信用なりません.)
まだ,もやもやは続きます.
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「昔,手稲公民館がありました.手稲公民館は,今,手稲コミュニティセンターになっているんですよ」」
私がトンチンカンな質問をした際に,していただいたお返事が気になってきました.
手稲に公民館があった…?
ああ気になる.
もやもやは続きます.
(続くどころか膨らんでいっているような….)
終わりでーす.
2025.7.30
みらいつくり研究所
まついかい