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第1部シンポジウム_登壇者紹介

第2回ともに学び、生きる共生社会コンファレンス in 北海道

第1部シンポジウムの登壇者を紹介します。

登壇者は4名の方々です。

向谷地 生良 氏 (北海道医療大学 看護福祉学部 臨床福祉学科 教授)
1978 年より北海道日高にある浦河赤十字病院医療社会事業部に精神科専属のソーシャルワーカーとして勤務。翌年から町の古い教会堂(浦河教会‐後のべてるの家)を拠点に精神障害を持つメンバーと共同生活を開始。1984 年に「浦河べてるの家」発足。2001 年に「当事者研究」を創案し、メンバーの自助、スタッフの相談支援に取り入れる。2003 年から北海道医療大学看護福祉学部臨床福祉学科(精神保健福祉士養成コース)で教鞭をとる。

宮﨑 隆志 氏 (北海道大学大学院 教育学研究院 教授)
社会的に排除された人々の自立や回復に向けた学びの論理、およびそこにおいて求められる援助のありかたを探究。地域社会教育学(Community Education)としての学習・教育論を構築すること研究課題とする。特定非営利法人 コミュニティワーク研究実践センター 初代理事長。専門領域は、社会教育実践論、成人学習論、学習援助論・社会教育労働論。

堀田 聰子 氏 (慶應義塾大学大学院 健康マネジメント研究科 教授)
京都大学法学部卒、国際公共政策博士(大阪大学)。東京大学社会科学研究所特任准教授、ユトレヒト大学社会行動科学部訪問教授等を経て現職。
中学生の頃より主に障害者の自立生活の介助を継続。訪問介護員2級/メンタルケアのスペシャリスト。

熊谷 晋一郎 氏 (東京大学 先端科学技術研究センター 准教授)
小児科医。日本発達神経科学学会理事。
新生児仮死の後遺症で、脳性マヒに。以後車いす生活となる。東京大学医学部医学科卒業後、千葉西病院小児科、埼玉医科大学小児心臓科での勤務、東京大学大学院医学系研究科博士課程での研究生活を経て、現職。専門は小児科学、当事者研究。


 

昨年度行った第1回ともに学び、生きる共生社会コンファレンスでは、
今年度と同じ登壇者による議論が行われました。

 

昨年度のテーマは、
「ともに学ぶ共生社会を目指して 社会教育の実践を通じたコミュニティの可能性」。

 

昨年度は、上記のテーマに沿った議論を展開しました。

 

向谷地先生からは、
「ともにある学び」と「回復のプロセス」とを重ね、当事者性・苦労・障害がその基盤となることを話していただきました。

 

宮﨑先生からは、
そもそも自然存在としての人間はすでに「ともにある」ということ。そうでありながらカッコ付きの「私」や「自立」が前提とされているところからくるジレンマ。そのジレンマの分かち合いがともに学ぶことであると話していただきました。

 

堀田先生からは、
ともにあることの先にある、「いい感じの自分」といった「できるーできない」「強いー弱い」を乗り越えた自己のあり方について話していただきました。

 

熊谷先生からは、
当事者研究の潮流について説明していただき、「共生」に向けた、障害の有無を超えた当事者性のあり方について話していただきました。

 

 

昨年度と今年度では、テーマも、登壇者も変わりません。

 

変わったのは時代だけ。

 

私たちは今、「コロナの時代」を生きています。

 

 

私たちは「コロナの時代」に、
どのようにして共生社会を目指すのでしょうか。

 

私たちは「コロナの時代」に、
どのように実践を展開するのでしょうか。

 

私たちは「コロナの時代」に、
どのようなコミュニティの可能性を見出すのでしょうか。

 

昨年度とは何が変わって何が変わらないのか。

 

私たちは何を変えて何を続けるべきなのか。

 

「ともにあること」とは何か。

 

白熱必至のシンポジウムです。