2025.6.18
「つきさっぷプロジェクト」の集まりに参加してきました.
到着してみると,NPOの方,若者支援に関わる方,学校の教員,児童会館職員,デイサービスで働く方など,さまざまな「職種」の方々がいました.
「職種」と書くことに少し迷いました.
そこには単に職業としての職種には限定されない活動をしている方も集まっていたからです.
この日は,「夜カフェ」という活動を始めようとしている方が相談に来ていました.
相談していた方は,普段,ママ友たちで集まって,子ども食堂をしています.
ただ,子ども食堂ができてくると,子ども食堂には参加できない子どもたちのことが気になってきた,とのことでした.
この日,つきさっぷプロジェクトの集まりには,20名くらいの方々が集まっており,話された相談に対して,自分の経験を語ったり質問をしたりしていました.
相談している人の発言の中で,今,子ども食堂を継続して気がついたことについての語りが印象に残っています.
「はじめは,困っている子どもに来てほしいと思った」
「でも,誰が困っているかはわからない」
「今は,楽しいことが大切だと思っている」
「私たちが楽しいと思っていれば,困っている人たちも来てくれる」
突然,司会?のような役割を担っている方が,
「松井さん,何かありますか」
と聞いてくれました.
私は「みなさんは何のためにこのつきさっぷプロジェクトに参加しているんですか」と聞きました.
みなさんは少し困った顔をしながら,お話を聞かせてくれました.その場で書いたメモをもとにいくつか紹介します.
・今日はこの集まりに参加したのは3回目です.今,子どもと関わる仕事を始めたばかりで,勉強したいと思って参加しています.
・自分は田舎の出身です.ここにくると,近所のつながりについて札幌でも一緒なんだなと思えます.
・今度あるお祭りの会場の下見だと思って参加しました.
・地域の子どもたちのために何かしたいと思っているので,子どもたちの実態を知るためにここに来ています.
・ここで知ったことを職場でも共有しています.研修のような気持ちで参加しています.
・職業というよりは,母という立場で,「ほうほう」と思いながら参加しています.
・「勉強するぞ!」ではないんです,ここにくると,みんな頑張ってるんだなと思って励みになります.
・枠を超えているみなさんの話を聞くと「越えていいのか!」と思います.
・私の仕事は営利です.でも困っている人がいたら助けたいと思っています.ここで発言すると,すごい勢いで助けてくれるんです.
・どこにでもある「枠」のせめぎ合い.かかえずつながる場としてここがあると思っています.
・私たちの仕事は,何屋さんかわからないと思うことがあります.何者でもない自分に引け目を感じることがあります.熱意もない.でも,ここで話される内容と,私が普段していることは重なっていて,どんなアプローチがあるのか,みなさんがどんなふうに頑張っているのかを知ることができます.
・つきさっぷプロジェクトが主に対象としているこの地域には住んでいません.でもここに来たら,地域が見えるかなと思って来ています.
・同じ職場から3人で参加しています.この場が,3人で集まる機会になっています.
参加している人たちが集まる理由は様々にあることがわかりました.
「つきさっぷプロジェクトとは何か」は,私にはまだわかりませんでした.
参加し続けると,お話をしてくださったみなさんのように,自分にとっての意味が見つかるのかもしれません.
今年度,「手稲まちごと公民館構想」として,みらいつくり大学のプロジェクトを開始しています.
「手稲まちごと公民館構想(2025)」について
こんな場になったらいいな,こんな人たちが集まってくれたらいいな,色々なことを想像します.
でも,想像通りになることほど,つまらないことはないような気もします.
私たちの「手稲まちごと公民館構想」がどのような場になるのか楽しみです.
みらいつくり研究所
まついかい